東北歴史博物館の特別展『世界遺産 縄文』に行ってきました。

先月の7/12より東北歴史博物館で開催中の特別展『世界遺産 縄文』に行ってきました。
自分の好きな分野の展覧会ということで非常に楽しみにしていたものです。
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というわけでこちらの特別展ですが
チラシ等でアピールしている国宝の「縄文の女神」や「合掌土偶」、
重要文化財の遮光器土偶をはじめとして
タイトルにもあるように2021年に世界遺産に登録された
「北海道・北東北の縄文遺跡群」の有名な物品が盛りだくさん。
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恐ろしく緻密な「鹿角製くし」や個性的なデザインの土版(どばんくん)、
「イカ形土製品」などが印象に残るところです。
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また国宝に指定されている土偶は2025年現在で全部で5つあるんですが
実物/複製や展示期間の違いこそあれ
本展ではそのうちの3つを一気に観ることが出来るという大盤振る舞いです。
上の写真では「合掌土偶」が実物で「縄文の女神」「中空土偶」が複製になります。
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その他、遺跡ごとに出土品をまとめているようなコーナーもあったり
「亀ヶ岡文化」についてはかなりのスペースを割いて説明していたりと
全体的に世界遺産に登録された地域にスポットを当てた視点になっていた感じですね。
マンガ的なイラストやパネルも会場内には点在しており
「夏休みの特別展」ならではの親しみやすい雰囲気もあります。
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個人的には青森県立郷土館の収蔵品をたくさん観ることが出来たのが嬉しかったですね。

休館のお知らせ|青森県立郷土館 Aomori Prefectural Museum
https://www.kyodokan.com/fixed/closing_info

青森県立郷土館は令和2年から長期の休館に入っており
休館6年目になる今年になって移転を視野に入れるような話が出てきたりと
今後の再開館が全く見通しが立っていない状態になってしまっているんですね。

こんなことになるんだったら以前の青森旅行の時に
少々無理をしてでも見学しておくんだった、と今でも後悔しているので
今回こうして青森県立郷土館の収蔵品をたくさん観られたのが本当に良かったです。

逆に国宝の土偶は東京国立博物館の「日本国宝展」などで5つ全てを実物で観ているので
このあたりは「自分もいろいろと観てきたなあ」と感慨深くなるところです。
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特に「縄文の女神」は今回の特別展では会期終わり近くの
9/2〜9/15に実物展示がされるんですが
山形駅から徒歩圏内、仙台駅から1時間半もあれば行ける
山形県立博物館の常設展(入館料300円)でほぼ貸切状態で10回以上は観ているので
今回は時期をずらしてスルーした次第です。
逆に山形にまで足を運ぶ予定がない人は9月になるまで待つのもアリだと思います。

そんなわけで過去に見たことあるものも今回初めて見るものもたくさんあり
大ボリュームで非常に楽しめた特別展『世界遺産 縄文』。
「北海道・北東北の縄文遺跡群」の中でも一番有名であるであろう
三内丸山遺跡には世界遺産の認定前、入館料が無料だった頃に行っているんですが
また行きたくなりましたね。


当時は真冬で雪がすごい眩しかったですし
青森県立美術館の「あおもり犬」の連絡通路など
青森には冬季に閉鎖や休館、積雪による制限をかける施設も多かったので
今度行くなら雪のない時期が良いなあ、と。

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