牛木義隆 「夢喰いメリー 16巻」 感想
事態が混乱していく中で
主人公・夢路と黒幕・響の関係、そして過去の秘密へと迫っていく
『夢喰いメリー』の単行本第16巻が発売。
というわけで約半年ぶりの新刊となった今回は
これまでずっと引っ張り続けてきた夢路と勇魚、メリーの
十年前の出来事についに言及していく展開。
このあたりは明かされそうで明かされないモヤモヤがずっと続いていたから
やっとここまで来たか! といった感じがするね。
そして以前から気になっていた「全ての夢が叶うことの矛盾」が
はっきり示されガッツリと話の中心になっており
レガレクス、エルダー、ジェイスといった敵(?)側の夢魔たちの
一枚岩ではない関係も含めてどんどん話に深みが出てきている印象。
15巻は夢路の合体技などバトル部分での見所が大きかったけど
今回の16巻はバトルよりもキャラの関係、
ストーリー面のほうに重点が置かれているなあ、と。
しかし13巻あたりからはずっとノンストップで話が続き
これまでのキャラが総出演の最終章、ということもあって
良くも悪くもまとめてじっくり読まないとついて行けなくなっちゃってますね。
アニメも終了して久しいですし
ぶっちゃけ「まだ続いてたんだ」的な印象を持つ人も多いんじゃないかなあ、と。
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