永井豪 「グレンダイザーギガ 2巻」 感想

40年の時を経て21世紀に新生したグレンダイザー
『グレンダイザーギガ』の最終巻となる第2巻が発売。

プロモーションアニメなどを作って宣伝に力を入れていたけれど
何だかあっという間に終わっちゃったなあ。
帯の「ありがとう、グレンダイザー!」がじわじわ来るというか
もう半分ヤケクソに思えてくるね。

というわけでこの第2巻はハニーの多彩な変身や
リュークの正体バレなどを見せながら一気にラストまで突っ切っていった感じ。
噛ませ役かと思っていた勇士が最後まで戦闘メンバーとして活躍し
しっかりと存在感を見せていたのにはちょっとだけ「おお」と思ったり。

ただ敵との因縁やドラマがほとんど書かれないまま終わってしまったため
完全に「攻めてきた敵を倒してたらいつの間にか全滅させていたでござる
な流れになってしまっているのがストーリー的にキツいところ。
せめてラスボスくらいは大物感というか
「コイツを倒せば終わりだ!」的な存在感を見せてほしかったなあ。
ぶっちゃけ最後は『Zマジンガー』のラストに匹敵するくらいの
やっつけ仕事にしか思えなかったわ。
ギガ級の感動とは何だったのか……。

というわけで正直ストーリーには不満タラタラなんだけど
1巻で不満だった絵柄やメカ描写が
2巻ではかなり良くなっていたのが嬉しかったところ。
特に女性型戦闘鬼・グドルのデザインは秀逸で
そのまま『マジンサーガ』に出てきてもおかしくないくらい
緻密な描き込みがされており迫力満点。
もうこいつがラスボスで良かったんじゃないかな……。

そんなこんなでやっぱり
グレンダイザーの活躍はマジンサーガで見たかったなー、
マジンサーガの続き描いてほしいなー、という結論に。うーん。

   

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