星和弥 「ダイノゲッター 第8話(最終話)」 感想
月一更新でWEB連載されてきた「ダイノゲッター」の漫画版も
今回の第8話で一区切りという名の最終回。
もともとメディアミックスとして始まった漫画だし
玩具もゲッター1~3が先月で出揃って一区切りになったから
最終話なのはまあ予想通りといったところ。
そんなわけで一気にエンディングへとなだれ込んでいった感じだけど
・断片的に語られる世界観の秘密と新たな謎
・決戦の最中に第三者が介入
・過去や未来など関係無しに今を戦い続けることを選ぶ主人公たち
・ゲッターが進化して新たな姿になる
と、これ完全に津島直人氏の『ゲッターロボ飛焔』のラストと同じ展開なんだよね。
『飛焔』も『ダイノ』も石川賢リスペクトのゲッター漫画ということで
こういう終わりかた以外のことは出来なかったんだろうけれど
予定調和すぎてイマイチ盛り上がれなかったような部分もちらほら。
「既存作品とリンクしているのかな?」という
インパクトやワクワク感を強く読者に与えたいんだったら
もっと派手にあんなキャラやこんなキャラをねじ込んできても
良かったんじゃないかなあ。
そういう意味では『飛焔』はバグが出てきた外伝が一番好きだったり。
また『飛焔』が原作『ゲッターロボアーク』のパラレルと思しき舞台だったのに対し
本作『ダイノゲッター』は人類が宇宙からやってきて独自に進化した個体らしきこと、
その宇宙から来た生命体がインベーダーに酷似していることなど
どちらかと言えば人類とインベーダーが起源を同じくする設定の
OVA『真ゲッターロボ世界最後の日』に連なっている印象があるなあ、と。
ナガレの台詞「続きはあの世でやるこったー!」なんかも
完全にOVA竜馬の口調、って感じだし。
というわけで良くも悪くも「他作者による石川賢リスペクトのゲッター漫画」
的な最終回だった漫画版ダイノゲッター。
ページ数的にはちょうど単行本一冊になるボリュームだけど
出版社のWEBコミック誌で連載していたわけじゃないし
今も第1話から全話読める状態になっているから
現状では紙媒体で出る予定はないのかな。
何はともあれありがとうダイノゲッター! さようならダイノゲッター!
ダイナミック企画のHPはまだまだコンテンツが少ないし
今回みたいな感じで定期的に漫画の連載してほしいなあ。うん。
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