「サイボーグ009 conclusion GOD’S WAR 第4話」 感想

舞台をパリ、そして主人公をフランソワーズに移して描かれた
「サイボーグ009完結編」の003編・前編。

今回は小説版の103Pから143P(文庫版116P~165P)の漫画化で
内容的にはフランソワーズとアランの交流が中心となっているんだけど
小説で多くの行数が割かれていた
バレエダンサーの階級やルーブル美術館の沿革
(「地球の歩き方」や「ぴあ」を参考文献として挙げるのは正直どうかと思う)
などの解説、説明の多くがばっさりと削られており
前回の002編以上にストーリーだけを淡々と追うようになってしまっている印象。
ページ数の関係もあるんだろうけど
フランソワーズとアランの出会いが回想であっさりと済まされてしまっていたし。

また小説ではフランソワーズとアラン両者の視点を
頻繁に入れ替えて書かれていたんだけど
今回の漫画版では一貫してフランソワーズ視点のまま話が進んでおり
それによってアランの行動が唐突なものになってしまっているのも気になるところ。
特にアランが夢の中で女性と話す場面は強引にでも入れるべきだったんじゃないだろうか。
それとも後編に回想として挿入するのかな。

そんなわけで小説で既読だから
どうしてもストーリー的な驚きを感じることが出来ないんだけど
小説版は今年中の完結がアナウンスされているし
漫画版もこのペースなら来年末~再来年には無事に終了するはず。
秋には映画「009 RE:CYBORG」の上映もあることだし
ゆっくりじっくり待つことにしよう。うん。

ところで「009 RE:CYBORG」のジョーって中の人が宮野真守氏なのね。
トランザムとか言いながら加速装置使うんですねわかります。

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