牛木義隆 「夢喰いメリー 6巻」 感想

夢魔の襲撃が学校全体を巻き込んでゆく中、
完全に脇役と化してしまっていた勇魚が中心となって
幼馴染みキャラの面目躍如的な活躍を見せた「夢喰いメリー」の第6巻。
本巻はバトルアクションがメインで本筋のストーリーはあんまり進んでない気がしたけど
今まで完全にモブだったクラスメイトたちにスポットが当たったり
夢路とメリーが人知れず夢魔と戦ってきたことを勇魚に明かすなど
世界観が一気に広がった印象。
5巻までが「主要キャラが出揃いメリーの正体や明確な敵が明らかになる」という序盤で
今回からが中盤戦突入って感じなんだろうか。

どうでもいいけど夢路が「借りるぜ!」とクリスやノワールの技を使ったところで
ロックマンの武器チェンジを思い出してしまった。
イマジネーションを形に出来るというのは
まさに完全無欠なオールマイティキャラになれる可能性を秘めてるなあ、と。

また夢路、メリー、勇魚が過去に既に出会っていたということの他にも
・出番がほとんど無かった謎の転校生、白儀響
・覗かれるのを嫌がるため「視」ないようにしているタカ

などの「余りにもあからさますぎる」伏線がいくつか出てきたし
それらをどのように処理していくのかが楽しみなところ。

そんなわけで夢魔「レギオン」との戦いを描いた今回の話も終わり
ちょうど良く一区切りということで気になるのは次巻以降の展開。
恐らく本巻ラストの流れから由衣や菜桜、エンギのエピソードになるんだろうけど
そうなると由衣たちの春日学園まで話が広がっていきそうな予感。
勇魚が真実を知ったことで由衣との関係にも厚みが出てきそうでそのあたりにも期待。

まあ一番気になったのは新キャラのクリオネさんなんだけどね!
巻頭のカラー立ち絵のダウナー系の目つきとかマジたまらんね!

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