HEROMAN(ヒーローマン) 第26話 フェイス 感想

終局の時は来た。
地球のエネルギーを喰らい尽くし、宇宙へと旅立とうとするゴゴール。
破滅が迫る中、自らを犠牲にしてゴゴールと刺し違えようとするジョーイだが、
その特攻を止めたのは完全に破壊されたかと思われていたヒーローマンだった。
駆けつける仲間たち、受け継がれる父のヘルメット。
皆の想いと〝本当のヒーロー〟に対する答えを胸に、
ジョーイとヒーローマンは全てを守るために立ち上がる。
──僕たちは今、ヒーローになる。

絶望的状況から始まる、TVシリーズとは思えないほどの超作画で送る最終話。
特にエウレカセブン的なジョーイのアクロバッティング・アクションと
テーマソング(オーケストラver)から始まる最終決戦は圧巻。
まさかTVシリーズでここまでの作画が出来るとは思わなかった。まさに劇場版クオリティ。
ジョーイが自分一人の力だけで突撃をした時はどうなることかと思ったけど
ちゃんと〝僕たちは今、ヒーローになる〟ってキャッチコピーに帰結してくれたから一安心。
たぶん以前のヒーローマン暴走の逆をやりたかったんだろうけど
ジョーイがヒロインにしか見えない構図はご愛敬というところだろうか。

そして最後のヒーローマン・ファイナルステージオー=スパーク+トドメのHEROMANロゴ。
いやあこういうハッタリの効いた画面作りは大好き。
人間VS人間のミナミ編とかいろいろあったけど
敵が人外だからこそ出来る正統派+荒唐無稽な演出でケリを付けてくれたのは嬉しいわ。

最後の取って付けたようなデントン先生の解説やドクターミナミの脱獄、
そしてまさかのTo Be Continued?だけど
あれは「?」が出てくるところの「ボイ~ン」というギャグ的な効果音を考えても
単なるアメコミやパニック系の洋画でよくある演出を真似たネタだと思うなあ。
もちろん続編があれば嬉しいけどあのラストが伏線だとも思えなかったり。

というわけでこの最終話、単品で見れば大満足なんだけど
最後に皆がジョーイの名前を叫ぶところなんかは
ここまでのキャラの掘り下げや演出、構成次第ではもっと盛り上がっただろうから
もったいなあ、と正直思ったり。
特にあれほどいいポジションにいたツンデレ兄貴ウィルが結局大した活躍もせず
ラストでも放置状態なのはDVD/BDでフォローが欲しいところ。
ニックなどの扱いを考えるともしかしたらスタッフは
「あれでウィルは死亡」っていうつもりなのかもしれないけどそれだと余りにもひどいし
ドラゴンボールの映画のベジータみたいに
最後にどこかで「フン!」と言わせるだけでかなり印象は変わったと思うんだけどなあ。

何はともあれHEROMAN全26話もこれで終了。
ありがとうヒーローマン! さようならヒーローマン!
自分としては堂々完結の大団円。いやマジで。

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