VIPRPG夏の陣2010作品を偉そうにレビューするよ!
そろそろこの前置き文のネタもなくなってきたよ!
何はともあれ10月になっても夏の陣だよ!
No.70 セカジカ
性能の異なる9つの職業から最大4人のパーティメンバーを組み進んでゆくRPG。
FF2風の成長システムと銘打たれているものの、
ステータス減少はなく各能力値は個別に伸びてゆくので安心してじっくり進められる。
難易度はやや高めだが、職業間のバランスがかなり綿密+絶妙に調整されており、
装備品や他の職業との相性を考えながら進んでゆくという楽しみがある。
戦闘がメインでとにかく突き進んでゆくRPGと言うことで
ストーリーやシナリオは雰囲気重視で終わってしまった感ががあるけれど
作者様の過去作品「シュレーディンガーの英雄」と
根幹のテーマは同じなのかな、と思ったり。
ちなみに勇戦武賢のロト紋パーティにしたところ
勇者と賢者の魔法は被ってるわ戦士系二人は脳筋だわで序盤~中盤まで大苦戦。
後半は強い装備も増えて上手く役割分担出来るようになったけど
やっぱり物理攻撃キャラは一人でもよかったなあ。
No.71 アブナイヘレンタインデー
やや病んだヘレンのバレンタインデーの様子を
音楽に合わせた絵で表現したMAD系見るゲ。
どうやら元ネタが存在するらしく調べてみたけど全然記憶にないなあ。
同時期のテックウィンだと「信長軍記」とかはよく覚えてるんだけど。
No.73 債務不履行
サラキーン国王の命令を受けた主人公〝シンプソン〟(変更可)が
世界各地の債権者から不良債権を回収していくフリーシナリオRPG。
各種の選択肢をはじめとするテキストが簡潔+独特であり、
存分に「ころしてでも うばいとる」雰囲気を感じることが出来る。
しかし未完成部分が多く、フリーシナリオにしても酷すぎるぶん投げっぷりが問題。
特にタイトルにも旅の目的にもなっている不良債権の回収イベントが
未完成+エンディングに無関係というところは泣けてくる。
王様に報告した途端にニュークリアが爆発した時は
一瞬何が起こったか分からなかった。
No.75 マジかよヴァルネラビリティ高けーなオイ
各地のヴァルネラビリティが高くなったため、
神父の命を受けたダッツが各地の魔物たちを討伐してゆくRPG。
シンプルな操作ながらも勝利条件などで複雑なルールとなっている自作戦闘と
テンポの良いエターなる会話パートが魅力。
前衛はひたすら攻撃を繰り返すだけで
スキルなどを選択出来るのは後衛のみという変わったシステムのため、
編成や装備品などをポジションに合わせて吟味するという戦略性が生まれている。
各キャラの性能差はかなりはっきりしており、
ダメージ計算式の関係上「高攻撃力キャラで殺られる前に殺る」のが基本戦法な感じ。
感想掲示板でも言われてるけどアグネ強いなあ。
一兆度のゼットン火球や多段ヒット技に目が行くけどコスト0の全体補助が便利すぎる。
ところで某キャラがどこかで聞いたことあるようなセリフをってうおおおいい!!?
No.76 高帽子のお姫様
多くの魔導士や魔法擬人化たちが集う〝高帽子〟を舞台にした中編見るゲ。
フレイムやアグネを中心としながらも群像劇的なストーリーが展開し、
目まぐるしく変わる視点や丁寧に積み重ねられてゆく各エピソードなどに
これはもしかしたらすごく長いんじゃないか、と身構えつつも期待していただけに
中盤以降に唐突な展開が多くなって
細かい設定やキャラの動機などがあっさりと流されてしまったのが残念。
とはいえプロローグとエピローグが綺麗に繋がるエンディングを
しっかりと見せてくれるので、
シリアスでやや重苦しい展開ながらも読後感はすっきり。