永井豪 / 星和弥 「破獄のマジンガー」 第1話 感想

マジンガーZの生誕50周年企画として展開しプラモの発売などが予定されている
『破獄のマジンガー』がホビージャパンウェブにて連載開始。

『破獄のマジンガー』コミック連載スタート!! | Hobby JAPAN Web
https://hjweb.jp/article/902552/

星和弥先生は『マジンカイザーSKLヴァーサス』から始まって
『ダイノゲッター』『ジーグフリート』そして本作『破獄のマジンガー』と
この手の連動企画・コミカライズではすっかりお馴染みになった感じですね。

そんなわけでついに始まった『破獄のマジンガー』。
初報でのイメージイラストからは
「いろんな世界からいろんなマジンガーと兜甲児が集まって……」みたいな
『真マジンガーZERO』的な多元世界を舞台としているような印象があったんですが
蓋を開けてみれば主人公の鉄シレンをはじめとして
各マジンガーのパイロットたちは皆オリジナルキャラ。
そして「記憶がない者たちが理由も分からずに戦い続ける」という
永井豪先生の『真夜中の戦士』を彷彿させる展開など
良くも悪くも過去のマジンガーが前提だった『ZERO』とは全く違っており
「何もかもが新しいマジンガー作品」といった感じですね。
そもそも第1話では「マジンガー」という単語すら出てきていないです。
目の前に数字だけが映し出されるタイマーや最終ページの演出などは
いわゆるデスゲーム作品っぽさもあるなあ、と。

そしてストーリーは第1話ということでまだまだ謎ばかりですが
主人公の鉄シレンが「真面目で弱音も吐くけれどやる時はやる」と
非常に主人公らしい性格なのが良かったですね。
最初の会話で助けられた相手に丁寧語を使っていたところが好印象です。
「兜甲児が主人公じゃないマジンガー作品」ということで
やっぱり主人公が好きになれるかなれないかは大きいと思うので
個人的に好きになれそうなキャラクターで良かったです。

ただ本編中では「ガキじゃねーか!」と驚かれていましたが
キャラデザイン的には子供っぽさは余り感じないかなあ、と。

それと「死んだフリ男」関連のやり取りが面白かったので
逆に3~4話くらいまで主人公の名前を出さずに「死んだフリ男(仮)」のままで
話を進めても良かったんじゃないかなあ、と思ってしまったり。

何はともあれ満を持しての連載開始となった『破獄のマジンガー』。
導入部に「ここは地獄だ」とのやり取りもありましたし
「マジンガー同士が戦う地獄を破って抜け出す=破獄」になっていくんだとは思いますが
どのくらいの長さになるのかも分かりませんし
リアルタイムで追いながら楽しんでいきたいです。

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