村田町歴史みらい館の企画展『フィギュアの文化史』に行ってきました。
村田町の歴史みらい館で開催中の企画展『フィギュアの文化史』に行ってきました。
村田町歴史みらい館の企画展『いつもそばには猫がいた-猫神信仰と猫供養-』に行ってきました。
https://tktkgetter.com/blog-entry-1639.html
前回の「猫」といい今回の「フィギュア」といい
村田町歴史みらい館の企画展はいい感じにツボを突いてくれる感じですね。


そんなわけでこちらの『フィギュアの文化史』ですが
歴史みらい館が協定している村田町の教育委員会や東北大学の大学院、
埋蔵文化財調査室との企画展ということで初出展となる展示物がたくさん。
特に埋蔵文化財調査室の物品は基本的には一般公開がされておらず
大学のギャラリーやホールでごく一部が見られるのみ……みたいな感じになっているので
そうした品が展覧会に出てくるのはそれだけで嬉しいのです。


そして内容は「フィギュア」がテーマということで
チラシから予想出来るように土偶や埴輪が一番多かったんですが
江戸時代のものや近現代のアイヌの物品、
更には西洋のビーナス像や始皇帝の兵馬俑、モンゴルの物品など
時代や国を越えてさまざまなものを紹介。


何でもかんでも「フィギュア」にしてしまうのはちょっとこじつけっぽくも感じますが
「じゃあフィギュアじゃないのか」と言われるとそれはそれで納得するしかないのです。


個人的には小さくてかわいい異形石器や江戸時代のうさぎ形の手あぶりが印象に残りました。
あぁ^〜心がぴょんぴょんするんじゃぁ^〜
というわけでしっかりと楽しめた『フィギュアの文化史』ですが
何というかこういう名前の展覧会を見ると
「フィギュア」の語が市民権を得たというかそんな気分にもなりますね。
例えば あさりよしとお氏の漫画『HAL』(1998年〜2000年連載)では
「土偶は美少女フィギュアだよ」というくだりが
オチとして使われるエピソードがあったりするんですが
「学問の話でフィギュアという語を持ち出すこと自体がギャグとして成立する」
「土偶をフィギュアと言われてキャラが飲み物を吹き出す」描写は
今は通じないというか違和感があるというか
「ギャグにするほど突拍子もない解釈かな」と思われる時代になった気がするなあ、と。



最新のコメント