ムサシマル 「転落悪魔! デモンズ・コア 1巻」 感想

チャンピオンREDで連載中の最先端ダメ悪魔育成ストーリー
「転落悪魔! デモンズ・コア」の単行本が発売。

前にチャンピオンREDに掲載された短編『ダメ悪魔が来りて吹く!』を
パイロット版として本格連載開始となった本作、
『ダメ悪魔が来りて吹く!』がすごい好きだったから
連載決定は嬉しかったし超期待してたんだけど
どうにも路線変更というか話の雰囲気が変わっちゃったなあ、というのが正直な印象。

特にダメ悪魔・イズミの視点で描かれていた読切り版と違い
連載版は主人公が完全に退魔士の晴明くんになってしまったことで
「人間界にやってきたおのぼりさんのドタバタコメディ」な雰囲気が
薄れてしまったのが残念なところ。

また晴明くんの初登場が「養護教諭とのアレなシーン」だったりと
お色気要素が過剰に追加されてしまったのも読切り版との大きな違い。
ああこういう路線になっちゃったのか……何か違うなあ……。
良くも悪くもチャンピオンREDっぽくなっちゃったなあ……。
この手のお色気微エロコメディは食傷気味というか
チャンピオンREDからは同じ方向性の作品がたくさん出ているから
本作がその流れに乗る必要は別に無かったんじゃないだろうか、と。

読みきり版と比べるとかなりキャラも多くなってるし
主人公晴明くんを中心とした複雑な設定、謎が増えてるのはいいんだけど
そのぶんテーマがはっきりしないというか
いろんな要素を詰め込みすぎて散漫になってしまっている印象も。
個人的にはイズミのヘタレっぷりを眺めてるだけで十分楽しかったんだけどなあ。

……とまあ何だかんだ文句を言いながらも単行本は買ってしまったし
『ダメ悪魔が来りて吹く!』の再掲を願いながら
2巻以降も購入してしまうんだろうなあ、と思ったり。

  

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