久住昌之/水沢悦子 「花のズボラ飯 2巻」 感想
いつの間にか話題沸騰、作画担当のうさくん水沢悦子先生の画が
全国のお茶の間に流れてしまうという暴挙(褒め言葉)まで成し遂げてしまった話題作
「花のズボラ飯」の2巻が満を持して発売。
前巻に「1巻」の表記が無かったからちゃんと続きが出てくれるか
少し心配だったけど無事に発売されてよかったよかった。ほら秋田書店ってそういうの多いし。
そんな第2巻なんだけど
1巻と比べるとずいぶん雰囲気が変わったなあ、というのが正直な感想。
見開き2ページをまるまる使った大ゴマなんかは1巻にはなかった演出だし
大学時代の男友達と飲みに行ったりするエピソードなんかも予想外で印象的。
特に後半、ミズキの妊娠が発覚してからの展開は
掲載誌や読者層を意識したのか
「ちょっと心にくるエピソードや設定を含んだ主婦マンガ」的な感じで
これ本当に久住昌之原作? 脚本別の人になってないよね?
最近作家の川上弘美さんと交流があるみたいだから影響受けてる?
と思わず唸ってしまったり。
これはこれで面白いんだけど「ズボラな主婦の日常料理マンガ」という
コンセプトからは少しずつずれて行ってる気もするなあ。
1巻に比べると手間のかかった料理も増えてきてるしうさくん悦子先生の汁気のある絵柄の勢いもちょっと弱まってる感じ。
そして名前が五郎であることが明らかになったゴロさんとの
三度のすれ違いの予感を感じさせて次回に続く。
まさかこのマンガで次回が気になる引きを見せられるとは思わなかったなあ。
「コロンボのカミさん」的な存在だと思ってたゴロさんが登場するかどうかも気になるところ。
ところでこっちのゴロさんは電話での口調なんかを見る限りちょっと優男っぽいね。
アームロックとかしなさそう。料理も得意みたいだし。
それにしてもパンツが飛んでるだけで無性に笑えてしまうあたり
すっかりうさくんに毒されてるなあ自分、としみじみ思ったり。
ぬっく。