仙台市科学館で開催中の特別展『海と生きもの探検記』に行ってきました。
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仙台市科学館では毎年夏休みの時期に特別展が開催されており毎回訪れているんですが
今年のテーマは「海と生きもの」ということで日本初公開となる
アメリカ自然史博物館のパネル展示「Shark 2D」が見所となる展示。

仙台市科学館の特別展「恐竜最前線2024~奇跡の恐竜カムイサウルス~」に行ってきました。(2024年8月)
https://tktkgetter.com/blog-entry-1551.html

昨年の特別展「恐竜最前線2024」の時には
「上野の国立科学博物館の後追いだし全然最前線じゃないよなあ」的な
失礼なことをブログに書いてしまったこともあり
「今回『日本初公開』をアピールしているのは自分のせいかな」みたいな
ちょっと自意識過剰なことを思ったりもするのです。
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そんなわけでこちらの『海と生きもの探検記』ですが
今回は科学館の全館リニューアルを踏まえての「リニューアル記念」とも銘打たれており
過去の夏の特別展よりもかなり気合が入っていた印象。

全館リニューアルが完了した仙台市科学館に行ってきました。
https://tktkgetter.com/blog-entry-1609.html

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タッチパネルによるクイズ等のディスプレイ展示、映像展示なども多く
「リニューアル後に初めて科学館を訪れた人たちに最新の展示でアピールしたい」
的な思惑も感じるところです。
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巨大海洋生物の代名詞とも言えるダイオウイカに
イワシの概念を吹き飛ばすような大きさの「ヨコヅナイワシ」など
見た目にインパクトのある展示物がたくさんありましたが
やはり日本初公開となるアメリカ自然史博物館のパネル展示「Shark 2D」が一番の見所。
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原文と日本語訳が併記された各種のパネルは非常に読み応えがありますし
古代からのサメの歴史や人間との関係、
電気を受容するロレンチーニ器官などの生物学的な話からフィクションのサメまで
様々な分野から「サメ」を見ていく大ボリュームの内容です。
仙台市科学館の夏休みの展覧会では珍しく
「文章量が多くガッツリと読ませる展示」になっているのが非常に嬉しいですね。
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こちらの巨大360°シアターは微妙な画質に加えて解説などはほぼ皆無の映像で
内容についてははちょっともの足りないものがありましたが
「巨大シアター」の名前の通り大画面でしっかりと広い上映スペースを取っており
夏休み中の混雑具合にも関わらずのんびり観られるようになっていたのは良かったなあ、と。
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ラッコは小学校の遠足などで毎年のように訪れていた
「マリンピア松島水族館」(当時)に当然のようにいたので
余り気にしたことはなかったんですがいつの間にか絶滅危惧種になっており
日本ではもう観られるのが三重県の鳥羽水族館のみ、というのが寂しいですね。
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また「海生きもの探検記」ではなく「海生きもの探検記」ということで
24億年前の海水化石や海底探査の記録、温暖化等によるここ数年の水温の変化など
「海」そのものにスポットを当てた展示も多かった感じですね。
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そして展示の最後はプラスチック等の海洋ゴミ。
科学館の夏休みの展示は最後はどうしても環境問題に落ち着いて
「次は君たちの番だ!」「未来は君たちにかかっている!」みたいな
「いかにも子供たちに向けたメッセージ」で終わらせてしまう感じになっているのには
ちょっと不満はあるんですがまあこのあたりは仕方ないのかなあ、と。

そんなわけで予想以上に「読ませる展示」が多く
ボリュームたっぷりだった特別展『海と生きもの探検記』。
情報量、文章量はここ数年の特別展ではトップクラスだったんじゃないでしょうか。

過去の特別展では説明が少なく「そりゃあ恐竜がたくさんいれば子供は喜ぶよね」などと
ちょっと捻くれた見方をしてしまう部分もあったんですが
今回はたっぷりの文章量で大量のパネル展示を見せてくれたのでもう脱帽です。
入場料は1000円、常設展のみの見学だと550円なので
実質450円でこれだけ見せてくれるのは本当にすごいです。
見学時間も例年の展覧会は1時間かかるかかからないか、くらいだったんですが
今回は余裕で1時間半を過ぎていましたからね。

仙台市科学館の夏の特別展は開催期間が小中学校の夏休みと完全にかぶっており
今回の『海と生きもの探検記』も例に漏れず7/19(土)〜8/24(日)と
夏休みと1日のズレもない状態になっているんですが
「夏休みの子供向けの展覧会」「家族連れだけのもの」みたいな
印象を持たせてしまうので非常にもったいないなあ、と思うのです。

同じようなことを前にも書いた記憶がありますが
欲を言えば9月上旬まで、せめて8月いっぱいやってくれれば
混雑する繁忙期を外せるんだけどなあ、と。

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   旅行・展覧会・イベント等, 雑記

先月の7/12より東北歴史博物館で開催中の特別展『世界遺産 縄文』に行ってきました。
自分の好きな分野の展覧会ということで非常に楽しみにしていたものです。
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というわけでこちらの特別展ですが
チラシ等でアピールしている国宝の「縄文の女神」や「合掌土偶」、
重要文化財の遮光器土偶をはじめとして
タイトルにもあるように2021年に世界遺産に登録された
「北海道・北東北の縄文遺跡群」の有名な物品が盛りだくさん。
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恐ろしく緻密な「鹿角製くし」や個性的なデザインの土版(どばんくん)、
「イカ形土製品」などが印象に残るところです。
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また国宝に指定されている土偶は2025年現在で全部で5つあるんですが
実物/複製や展示期間の違いこそあれ
本展ではそのうちの3つを一気に観ることが出来るという大盤振る舞いです。
上の写真では「合掌土偶」が実物で「縄文の女神」「中空土偶」が複製になります。
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その他、遺跡ごとに出土品をまとめているようなコーナーもあったり
「亀ヶ岡文化」についてはかなりのスペースを割いて説明していたりと
全体的に世界遺産に登録された地域にスポットを当てた視点になっていた感じですね。
マンガ的なイラストやパネルも会場内には点在しており
「夏休みの特別展」ならではの親しみやすい雰囲気もあります。
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個人的には青森県立郷土館の収蔵品をたくさん観ることが出来たのが嬉しかったですね。

休館のお知らせ|青森県立郷土館 Aomori Prefectural Museum
https://www.kyodokan.com/fixed/closing_info

青森県立郷土館は令和2年から長期の休館に入っており
休館6年目になる今年になって移転を視野に入れるような話が出てきたりと
今後の再開館が全く見通しが立っていない状態になってしまっているんですね。

こんなことになるんだったら以前の青森旅行の時に
少々無理をしてでも見学しておくんだった、と今でも後悔しているので
今回こうして青森県立郷土館の収蔵品をたくさん観られたのが本当に良かったです。

逆に国宝の土偶は東京国立博物館の「日本国宝展」などで5つ全てを実物で観ているので
このあたりは「自分もいろいろと観てきたなあ」と感慨深くなるところです。
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特に「縄文の女神」は今回の特別展では会期終わり近くの
9/2〜9/15に実物展示がされるんですが
山形駅から徒歩圏内、仙台駅から1時間半もあれば行ける
山形県立博物館の常設展(入館料300円)でほぼ貸切状態で10回以上は観ているので
今回は時期をずらしてスルーした次第です。
逆に山形にまで足を運ぶ予定がない人は9月になるまで待つのもアリだと思います。

そんなわけで過去に見たことあるものも今回初めて見るものもたくさんあり
大ボリュームで非常に楽しめた特別展『世界遺産 縄文』。
「北海道・北東北の縄文遺跡群」の中でも一番有名であるであろう
三内丸山遺跡には世界遺産の認定前、入館料が無料だった頃に行っているんですが
また行きたくなりましたね。


当時は真冬で雪がすごい眩しかったですし
青森県立美術館の「あおもり犬」の連絡通路など
青森には冬季に閉鎖や休館、積雪による制限をかける施設も多かったので
今度行くなら雪のない時期が良いなあ、と。

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   旅行・展覧会・イベント等, 雑記

2023年末の発表時からずっと楽しみにしていたグッドスマイルカンパニーの
「MODEROID 魔空戦神スサノオ 第2段階」を購入しました。
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いやー大好きなんですよ『ヤマトタケル』。
1994年の本放送時は小学生でリアルタイム世代ではあったものの
当時は「デスリング編(ミズホ編)のラストで急にワープしてから
ぽんぽん舞台が変わったり魔空戦士たちが雑に退場していくなあ」と
子供心にも放送短縮等の制作側の混乱を感じていたんですが
その10年後くらい、高校生の頃に「キッズステーション」でOVA『After War』まで含めて
全話が放送された時に一気にハマったんですね。

大学で古代史を専攻した理由の10%くらいは『ヤマトタケル』が理由だったので
そういう意味では自分の人生にも多少なりとも影響を及ぼしている作品でもあるのです。
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というわけでワクワクしながら作って一気に完成。
思い入れが非常に強い『ヤマトタケル』なので
スミ入れやガンダムマーカーでの部分塗装を始めとして
アニメの線が多い作画に合わせて汚し塗装っぽくしてみたりと
いろんなことに挑戦してみました。
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いやーいいですねー。
本放送から30周年を迎えて待望の初プラモ化となったスサノオですが
さすがは最新のプラモデルということでプロポーションや可動はもちろんのこと
腰や足の金色のポッチもしっかりと色分けされていてシールは一切不要のクオリティ。
MODEROIDならではの塗装済みパーツによって顔などの再現度もバッチリです。

腕や腰などは鍵穴状のボールジョイントでロックがかかるのでポロリもしませんし
胸のアーマーは可動を重視したものに差し替えることも可能だったりと
(恐らく後期OPラストの「剣を高く掲げるスサノオ」の再現用?)
動かして遊ぶプレイバリューは非常に高いものとなっています。
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ただ全体的にパーツが硬いところが多く
特に剣の持ち手は外せなくなってねじ切れそうなレベルでキツイので
ここだけは持ち手の穴をちょっと紙ヤスリ等で広げたほうがいいですね。
まあ緩いよりは全然マシです。

また完成時の高さは17cm程度だったのでスケール的には1/144になるんでしょうか。
スサノオの全高はWikipedia等では第1段階が15m、第2段階は23mとなっていますが
アニメ放送時に刊行された小説『ヤマトタケル 光のカオン』では
「7m高くなって23mになった」との表記があるため
恐らく第1段階の全高は16mが正解のような気がするんですよね。
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『光のカオン』は総監督を務めた井内秀治氏による小説であり
デスリング編ラストでワープせずに旅を続けているパラレル設定ながら
「魔空戦神を操縦出来るカオンという名の少年」や
「タケルの父親と顔見知りである地球人の男性」など
TV後半にも同じような要素を持つキャラクターたちが登場しているので
「放送短縮がなければロードムービー的にこういうエピソードもやりたかった」というのが
垣間見られる作品になっているのも興味深いところです。
『ヤマトタケル』唯一のノベライズとしてファンなら押さえておきたい作品なのです。

そんなわけで話が少々脱線しましたが
個人的にも非常に思い入れのある『ヤマトタケル』が2025年になって初のプラモ化、
しかもシリーズ化して他の魔空戦神まで予定されているなど
まるで夢のような状況になっているわけですが
これを機にどんどん盛り上がっていってほしいですね。

「スサノオ」というネーミングは元ネタの使いやすさなどもあって
いろんな作品に同名のロボットが存在しており
検索してもガンダムOOとかアイアンサーガしか出てこない状況になっていましたからね。

この30周年が最後のチャンスのような気もするので
最終的にはBlu-ray BOXの発売まで行ってほしいのです。
以前のDVD-BOXが出てからもう20年が経ってプレミア物になってますからね……。

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あ。それと放送時期が同じ『覇王大系リューナイト』の
「MODEROID リューパラディン・ロードゼファー」が同月発売というのも
リアルタイム世代にとっては嬉しいところですね。

『覇王大系リューナイト』はコミカライズの復刊や
ゲーム『スーパーロボット大戦』への参戦など各種メディアへの露出が定期的にあり
現在の知名度としては『リューナイト』のほうがかなり高い印象ですが
リアルタイム世代には自分も含めて「どっちも楽しんで観てたぜ」という人も
多かったんじゃないかと思います。いわゆる同期的なアレです。

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   プラモデル, アニメ・漫画, 玩具

今年の8月で4.5周年を迎えたスマートフォンゲーム『ブルーアーカイブ』の
食玩ウエハース第4弾「ブルーアーカイブ ウエハース4」を購入しました。
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というわけで今回も自力コンプを目指して2BOXを購入し
結果としては見事に全30種のコンプリートを達成。
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いやー嬉しいです。
前回の第3弾に続いて2回連続の2箱でのコンプリート達成です。完全勝利です。
ちょっと前まではBOX内でのダブりも多く本当に全然揃わない時期が続いていたので
ようやく運が上向きになってきた感じもします。

そしてキャラクターカードは2024年11月に実装されたサツキ&チアキまでが収録され
現状では組織に所属していないワカモなども今回でカード化。
2024年は既存キャラの別衣装ばっかりで新規生徒はわずかに1ケタ、というのが
昨年の運営への不満の1つとしてあったかと思うんですが
結果としてカードウエハースのラインナップも一気に追いついてしまった感じですね。

またNo.1のカードがシロコ*テラーであり
ビジュアルカードは5枚全てが「最終編」からの採用で
シークレットは大方の予想通りにプラナちゃん、と
全体として「最終編」にフォーカスしたラインナップになっていた気がします。

そんなわけでコンプリート達成で大満足の結果だった「ブルーアーカイブ ウエハース4」。
キャラの実装数を考えると次弾くらいからそろそろ別衣装が入ってきそうな気もしますが
そのあたりのタイミングの見極めは難しい気もするので
次回の第5弾まではちょっと間が空きそうな感じもするなあ、と。

「ブルーアーカイブ ウエハース3」を箱買いしました。
https://tktkgetter.com/blog-entry-1595.html

それと今年3月の第3弾の発売時に
「未実装キャラだと野球部のレイちゃんが好きなんだけど出番が少ない」
みたいなことを書いたんですが
その直後にまさかの主役イベが開催、実装されるという
とんでもないサプライズがあったのが自分の中での今年のブルアカ最大のハイライトです。
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同時期に行われたアンケートでも下のほうに名前があった記憶があるので
実装は当分先だろうなあ、と思っていたので本当に嬉しかったのです。ひゃっほい。

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   トレーディングカード, コレクション, ゲーム

夏休み中で連日混雑している仙台市天文台に行ってきました。
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仙台市天文台には1〜2年に1回くらいは足を運んでいるんですが
前回行ったのはプラネタリウムが最新の投影機へとリニューアルされた
2023年の6月になるのでほぼ2年ぶりの来館になりますね。
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そして今回の来館目的は8/1から上映中のプラネタリウム番組
「アニメ『ゆるキャン△』シリーズ for プラネタリウム 星空キャンプにいこう!」です。
プラネタリウムはこの10年〜15年くらいで雰囲気が大きく様変わりしたというか
東京スカイツリーや池袋サンシャインの「天空」「満天」などを中心とした
いわゆる「プラネタリウムによるヒーリング」が叫ばれるようになってからは
ドーム型のモニターを活かしたアニメやミュージックビデオ、
世界各国を旅行したような気分になれるような番組などが次々と企画されており
単に星空を映して解説するだけのものではなくなった気がしますね。
今回の『ゆるキャン△』もその一環な感じです。

そんなわけでこちらの「星空キャンプにいこう!」ですが
45分の上映時間のうち『ゆるキャン△』は後半の25分ほどで
前半は上映館ごとに異なる常設番組の「星空の時間」的な内容となっている構成。

仙台市天文台では当然ながら仙台のキャンプ場や夏の星空についての話が中心になるんですが
えーとぶっちゃけ仙台市天文台の常設番組の「星空の時間」って
妙に馴れ馴れしい話しぶりも含めて子供騙しにしてもあまりにもレベルが低いと言うか
もうはっきりと言ってしまいますが「つまらない」んですよ。
先述した「天空」や「満天」に「つくばエキスポセンター」、郡山のスペースパークなど
自分はいろんなところでプラネタリウムの常設番組を観てきましたが
仙台市天文台のが一番ひどいです。

いったい何回「夏の大三角形」や「北極星の見つけ方」の話を聞かされるんだ、
というくらいに話の内容も代わり映えしないですし
まるで時間稼ぎのような余りにもテンポが悪い喋り口も微妙なところ。
更に「仙台の○月○日○時の星空」に固執しすぎていて
「プラネタリウムでしか観られない星空」を見せてくれるような回はほぼ皆無なんですよ。
天文台の自前ではない特別番組は面白いものが多いですし
プラネタリウムの投影機も高性能なものにリニューアルしたのに
それを活かしたような映像も見せてくれないので非常にもったいないです。
別に大人向けの難しい話をしてくれってわけではないので
もうちょっとサクサクと進めていろんな話をしてくれ、と思うのです。

そしてメインの「星空キャンプにいこう!」部分は
アニメ第3期の3話~6話、原作漫画では10巻~11巻の大井川キャンプをベースにした内容。
基本的にはアニメの映像を流しつつ「星空」にフォーカスした新規ナレーションを追加し
プラネタリウムならではの画面からはみ出すような演出や
全周モニターを利用した奥大井湖上駅の全景などを加えた感じの展開でしたね。

『へやキャン△』の火星キャンプを彷彿させるようなしまりんの月面キャンプや
太陽系を飛び出していくロードバイクなどの
『ゆるキャン△』らしい楽屋ネタやハッタリの効いた新規映像もありますが
基本的にはアニメ本編からの流用が多く「予算を極力抑えた番組作り」なのが
目に見えてしまっていたのがちょっと残念だったなあ、と。

もちろんファンとしては「プラネタリウムで『ゆるキャン△』が観られる」というだけで
大満足と言うか全て許してしまうような部分はあるんですが
個人的には既存のストーリーではなくもっとオリジナル要素が欲しかったというか
こういう特別編でしか出来ないようなオールキャスト展開が観たかったですね。

近年の『ゆるキャン△』の原作は後輩2人も加わりキャラが多くなったから仕方ないんですが
同じキャンプに行っても完全に別行動になってしまっていたりと
「全員で賑やかにキャンプをするわちゃわちゃ感」がなくなってしまっているのが
ちょっと残念だなあ、と思うんですよ。

なので今回みたいに原作の時系列を無視しても許される作品だからこそ出来るような
全員集合のオリジナルストーリーを期待していたところはあるのです。
もうちょっと観覧料も高くなってもいいので新作OVAレベルのものが欲しいのです。
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そしてミュージアムショップではせっかくなので
オリジナルグッズの『ゆるキャン△』仕様の星座早見盤を購入。
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自分が愛用している星座早見盤は小学生の頃に購入した30年モノなので
さすがにそろそろ新しいものを買ってもいいかな、と思ったのです。

ただこちらの『ゆるキャン△』の星座早見盤ですがサイズは小さく情報量や機能も少ないので
1430円でこのクオリティでは正直ファンアイテムに近いものですね。
近年は星座早見盤も多機能というかいろんな情報が載っていたり
細かな緯度差を調整するためのデータが加えられているものも多いので
同じ値段ならサイズも一回り大きくてもっといいものが買えるのです。
まあ『ゆるキャン△』ブランドに引かれて買ったものなので後悔はありません。
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あ、それと天文台の展示室も一通り見てきたんですが
企画展示の「極限時空・ブラックホールと重力波」が非常に面白かったですね。
「極限時空」というSFマインド溢れるタイトルが特にいいです。
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よく分からないけど格好いいぞ!
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パネル展示の他にも閲覧可能な解説冊子があり
「こども向け」「一般向け」「理系大学生向け」の3種類に分類されていたんですが
正直なところ3冊とも書かれている内容自体はそんなに変わらないというか
「こども向け」はアインシュタインがどういう人物か、みたいな
出てくる人物のちょっとした伝記のような紹介が追加されている感じ、
「理系大学生向け」は「Einstein」「Newton力学」のように人物名が原語になっている、
くらいの表記方法の違いくらいしか気になりませんでしたね。
ぶっちゃけあとは読解力の問題というか理系文系の違いは問わず
単に「学術論文の体裁に慣れているか」くらいの意味合いでいいと思います。

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   ゆるキャン△, アニメ・漫画