石ノ森章太郎/村枝賢一 「新仮面ライダーSPIRITS 7巻」 感想
青森を舞台としたスーパー1編が完結した「新仮面ライダーSPIRITS」の7巻が発売。
ここまで変身不能だったスーパー1の満を持しての大暴れや
今後の日本全国大逆転への布石となるであろうバダンシンドロームからの解放など
見所はたくさんあるけれど
個人的に「おお」と思ったのは73ページのゼクロスが
「俺達仮面ライダーの仲間」という台詞を言っているところ。
以前は『仲間』なんて言葉はもちろん仮面ライダーであることすら否定していた村雨が
皆との共闘の中でここまで変わったんだなあ、と感慨深くなったり。
しかしもう何年前の話だ……。
ただこのスーパー1編、あまりにも長くやり過ぎたせいか
正直「やっと終わったか……」という気持ちのほうが強かったり。
特に九死に一生を得た義経はキャラ描写や死亡フラグを積み重ねすぎたせいで
死んでも生き延びてもモヤモヤ感が残ってしまう感じに。
前巻の描写を考えるとさすがにご都合主義っぽい気もするし。
そして舞台は関東へと移り
いよいよ集結する10人ライダーVSデルザー軍団の総力戦が開幕。
かつて7人ライダーと戦ったデルザー軍団に対し
最初に駆けつけたのが8人目(スカイ)と9人目(スーパー1)、
そして最終ページで1号とゼクロスの分割ページという演出が上手いわ。
否が応でも盛り上がるね。
それにしても滝とスカイってもしかしてこれが初顔合わせか?
もう合計で23巻にもなってるというのに。
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