永井豪 「デビルマンサーガ 第14話 感想」

主人公、勇希の知らないところで
どんどん状況が変わっていく感じの『デビルマンサーガ』の第14話。

今回もストーリー的にはあまり動かないゆっくりとした展開。
「日本がどんどん戦争に向かっている~」というのを
デビルマンと絡めて語る、というのは近年のインタビューなどでも見るけれど
個人的には現代社会と関連付けるよりも
国家間の戦争なんかを超えた規模のストーリーを展開してほしいなあ、という感じ。
超古代から始まる神々の話なんだし
リアリティを求めて変に現実にすり寄っても
逆にスケールが小さくなっちゃうだけのような気がするんだよね。
もっとに壮大にド派手にやってほしいわー。

また興味深いのが「美紀ちゃんが勇希やアスカの年下で
アスカ自身も彼女のことを妹のように思っていた」という設定。
原作『デビルマン』では美樹ちゃんと了の関わり合いが描かれることは
ほとんど無かったし(「愛蔵版以降の追加エピソード『夏の日』くらい?)
このあたりの勇希とアスカのやり取りはすごい新鮮。
この三人の学生時代の様子は回想シーンなどでしっかり見たいなあ。

そしてチェーン万次郎や木刀政が名前や立場を変えて本作でも登場。
彼らのような脇キャラまで登場するのは嬉しい反面
あんまりやりすぎると単なるパロディ作品になっちゃうし
ここらへんのさじ加減がどうなるかが今後気になるね。
「神々に差し替えられた並行世界」みたいな感じで
原作『デビルマン』や『レディー』とがっつりリンクしていく可能性もあるし。

   

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