「屋上の百合霊さん SIDE B 仲良しクイズ」 感想

『もうひとつのユリトピア』と同時発売となる
PCゲーム『屋上の百合霊さん』のコミカライズ第二弾『仲良しクイズ』。

『もうひとつのユリトピア』が本編キャラオールキャストで
ゲームの続編、あるいは劇場版的な性格を持っていたのに対して
こちらはクイズ研究会に所属する巴七津希、笹木里香のカップルを
仲良し女子を見るのが好きな長谷千英&伊地山時乃のコンビの視点から描くという
四人の新キャラを中心としたストーリー。

貴重な沙紗さんの私服姿や月代ちゃんの登場、
「全国優勝を果たした伝説の料理部部長」などの小ネタはあるけれど
彼女たちが積極的に話に絡んでくることはなく
どちらかと言えば『屋上の百合霊さん』の舞台を借りた
オリジナル作品、という雰囲気が強い印象かなあ、と。
放送部の三人が卒業していることから本編の二年後以降の話なんだろうし
各キャラが巣立っていった後の新たな世代の物語、といった感じもするね。
数理部の部室が当然のように合宿本部になってるのに微笑ましくなったり。
伝統はこうやって作られていくんだなあ。

そして某高校生クイズを彷彿させるクイズ大会へ向けての
笑いあり涙ありの熱血部活ストーリーとしても楽しめるのも本作の魅力。
物語的には単なる憎まれ役+引き立て役でしかない他校のライバルキャラに
しっかりとした性格付けや設定がされているのは
『屋上の百合霊さん』らしいこだわりが感じられる部分だね。

そんなわけでゲームやドラマCDに続いて漫画化も果たした『屋上の百合霊さん』。
世界観がどんどん広がってタイトルの「百合霊」から
ずいぶん遠くに来ちゃった感じもするし
ここらで一発原点回帰的な設定資料集とか
本編のカレンダーを埋めるような外伝エピソード、
北海道での修学旅行編なんかも見たいなあ、と。

コミカライズ第一弾『もうひとつのユリトピア』の感想はこちら

   

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