安部真弘 「侵略!イカ娘 16巻」 感想

変わらぬ雰囲気のまま続いている『侵略!イカ娘』の単行本16巻が発売。
14~15巻で登場した白椙姐さんや古川さんを中心としたエピソードもあり
どんどんイカ娘の周りが賑やかになって来ている感じ。

とはいえ基本的なところは変わっておらず
特に「ケンカするほど仲がいい」という言葉を曲解する『ケンカすべきじゃなイカ?』や
「イカ娘が地上の道具に興味を持つ」という流れで始まる『巻尺じゃなイカ?』などは
原点回帰というか初期のエピソードにかなり近い雰囲気。

そして今回一番インパクトのあった話は何と言っても
300話突破記念のエピソードである『パーティーしなイカ?』。
今までも季節が変わらないことをネタにした話などは何度もあったけど
本話はそれを更に押し進めていったメタネタ+ツッコミ不在回といった印象。
これはもう長期連載だからこそ許される一種のお祭りだね。

そんなわけで今回も変わることなく楽しめる『侵略!イカ娘』だけど
渚ちゃんだけはイカ娘をプロデュースしたり戦隊ヒーローマニアへの道を歩み始めたりと
登場時と比べるとちょっと迷走してる印象もちらほら。
やっぱり『イカ娘を危険視している』というキャラは貴重な反面
動かしにくい部分も多かったんだろうなあ、と。

そして早くも予約が始まっている17巻にはまたまたOVA付きの限定版が登場。
普通にアニメやるよりこっちのほうが気軽に買えるぶん売れるんだろうなあ。
TVシリーズだとどうしても「全巻揃えなくちゃいけない」みたいな抵抗感が出てくるし。
みたいな野暮なことを考えてしまったり。

  

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