泉昌之 「食の軍師 3巻」 感想

「週刊漫画ゴラク」で不定期連載中の「食の軍師」の3巻が発売。
泉昌之作品ってどちらかというとキャラやネタを使い回した短編集が多いから
同タイトルで3巻も続いているのは珍しい気がするなあ。

そんなこんなで第3巻となる本作、今回も並が4500円もする鰻重から
リーズナブルな550円の天丼までいろいろな店+料理+酒が登場。
2巻は観光地を舞台とした旅マンガ的な雰囲気もあったけど
3巻は しっかりと店や料理にスポットを当てた食マンガって感じだね。
個人的には今回のほうが好み。

また本郷のライバル力石の登場が多かったのも2巻との大きな違い。
これまで本郷に絡んでくる力石はどちらかと言うとイメージ映像みたいなのが多かったから
力石の口から「三大将軍」という言葉が出てきたり
面白い顔で本郷を笑わせるようなエピソードがあったのはちょっと意外。
何だ普通にノリのいいキャラじゃないか力石。っていうか仲良いなこの2人。

そして本巻ラストには「孤独のグルメ」にも登場した
朝からやってる赤羽の居酒屋「まるます屋」(作中では「まるまし屋」)が登場。
ゴローちゃんも注文した生ゆば刺しを本郷も注文していたりするのは
両作品のファンなら思わずニヤリとしてしまう展開だね。
また「孤独のグルメ」ではゴローちゃんが店の雰囲気や客層に困惑し
「夢でも見ているようだ」と非現実感に呑まれたままなのに対して
「食の軍師」では本郷がそれらも含めた独特のルールを楽しんでいるのが印象的。
このあたりは2人の性格や酒飲みかそうじゃないかの違いなんだろうなあ、と。

  

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