永井豪 「デビルマンサーガ 第45話」 感想

単行本の5巻が来月発売となる『デビルマンサーガ』の第45話。

というわけで1回の休載を挟みましたが今回も会話中心で話はなかなか進まず
勇希とクロード氏がデーモン・アーマーの謎に迫っていく展開。
っていうか月2回掲載なのに「一つ推測して驚いて次回に続く……」
という内容だけなのはやっぱり薄すぎると思うんですよ。
週間ペースならまた印象は変わってくると思うので
ああ毎週読みたい、というのが正直な印象です。

また展開がスローすぎるせいで
読者とキャラの間で情報量が乖離してしまっているような感じもちらほら。
例えば今回は「アーマーの中にアモンやシレーヌたち本人が存在している?」
ことに勇希が驚く、という描写があるんですが
読者にしてみればそのあたりは折り込み済みなので
今さらそんなことで驚くの? みたいな雰囲気になってしまってるんですね。
そういう意味でももっとテンポを速くして
読者に想像する間すら与えないペースでグイグイ引っ張っていってほしいなあ、と。

そしてなかなか動かない勇希の代わり(?)に
今回も魔将軍ザンがデーモン・ソルジャーを率いて大活躍。
いやー『デビルマン』本編よりよっぽど登場シーンが多いですね。
まさか彼がここまで脚光を浴びることになるとは思ってませんでした。

そんなこんなで次回に続く。
5巻ともなると一つの区切りっぽいイメージがあるんですが
主人公の変身がまだ2回、まともな戦闘に限ればたったの1回のみ、と考えると
やっぱりテンポ悪いなあ、と思ってしまいますね。
勇希がデビルマンとして次に戦ってくれるのはいつになるんでしょうか……。

  

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