映画「CYBORG009 CALL OF JUSTICE 第2章」 感想

全3章を2週間ごとに公開、という形式で上映中の映画
『CYBORG009 CALL OF JUSTICE』の第2章が公開。

ストーリー的にはちょうど中盤、ということで
敵「ブレスド」たちの後手後手に回る状況がずっと続いていたり
細かい謎解きや状況説明に尺が割かれていたりと
第1章に比べるとちょっと外連味やカタルシスが薄れて
落ち着いた展開だったなあ、というのが正直な印象。
特に戦う相手が人間(ガーディアンズの機体)中心だったため
第1章の異能バトルっぽさが感じられなかったのは残念なところ。

とは言えそのぶん作品のテーマにがっつりと踏み込んだストーリーになっており
009と003が一度力を失うことで
・「戦えない」ことと「戦わない」ことの違い
・力を失ったら戦わなくても良くなるのか?
という部分を分かりやすく描いているのは特筆すべき点。

そして「力が欲しい」と願った009により
加速装置で時間が逆行していくシーンは第2章の最大の見所。
第1章の感想では加速装置が光速を超える可能性について書いたんですが
あのシーンはまさにその瞬間だったんじゃないかなあ、と。

そしてブレスドたちの「人類強制進化計画」について明らかになり
黒幕である「エンペラー」もついに登場。
彼が「もう一人の009」のようなキャラデザインで描かれ
演じるのがTVシリーズ2期で009を演じた井上和彦氏なのは
単なるファンサービスなのか作中で何らかの意味があることなのか、
というのは気になるところ。

自分は世代的には平成版「サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER」になるので
井上和彦氏が009を演じたTVシリーズ2期には思い入れはあまり無いんですが
(そもそも2期放送の79年~80年にはまだ生まれてないです)
OPテーマ「誰がために」の知名度もあって
やっぱり009アニメと言えばTVシリーズ2期になるんですかね。

ともあれ今週末に公開の第3章で
『CYBORG009 CALL OF JUSTICE』もいよいよ完結。
9日は休みを取ったので初日に観に行くつもりです。
いやー楽しみ楽しみ。

あ、それとCGですが第1章に比べるとスタッフが慣れてきたのか
かなりこなれてきた(粗い部分の誤魔化しかたが巧くなった)感じですね。
特に後半は夜間の侵入作戦ということで光の使い方がすごい巧みでした。

  

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