「スーパーロボット大戦OGサーガ 龍虎王伝奇 完結編」 感想

十数年前に「スーパーロボットマガジン」で連載が始まり
雑誌の休刊やムック本での不定期掲載などを挟みつつも未完であった
富士原昌幸氏によるスパロボ公式コミック『龍虎王伝奇』が
150P以上の書き下ろしを加えた単行本化でついに完結。

 20170329.jpg

いやーここまでほんと長かったですねー。
何しろ「スパロボマガジン」で連載が始まった当時はGBAのOG1ですら発売前。
本作も「αのオリジナルメカのちょっとした過去話」的な存在でしたが
「OG」や「2α」でいくつかの設定が逆輸入されて
「3α」では孫光龍&真・龍王機が正式参戦。
電撃コミックスで新装版が出てからは正式に「OGサーガ」の名を冠するようになり
今では完全にゲーム本編へと繋がる公式コミックになった感じですね。

そんなわけで「完結編」となる今回の単行本は
「スパロボマガジン」での最終回となっていた第2部-第2話に続く形で
第2部-第3話からのスタート。

第2部はほぼキャラ紹介だけで中断してしまったので
当時はストーリーに乗り切れなかった部分があったんですが
今回の単行本では三枚目キャラのクアンにスポットが当たったり
主人公・飛麗と涼夜との二人三脚的な関係が見られたりと
しっかりと一人一人を掘り下げてくれたのが嬉しいところ。
特にライバルでもあり親戚でもある飛麗&涼夜のコンビは
ダブル主人公的な感じで新鮮だなあ、と。

そして後書きの寺田プロデューサーのコメントにあるように
中盤以降は「第2次OG」とがっつりリンクして
バラルの仙人・泰北やゲーム中と同デザインの妖機人が登場、
更にはガンエデンの復活を絡めたストーリーが展開するなど
もう完全に第2次OGの前日談、といった印象。
「超機大戦艦」の字面だけでもうスパロボファンとしてはたまりませんね。
まあぶっちゃけ「スパロボマガジン」連載時はともかく
第2部以降はOG知らない人は読まないですよねこの漫画。

ただ「OGの過去話」であることが枷にもなってしまっているというか
ガンエデンもこの時点では復活しないし
光龍や泰北との決着もお預けなのが分かりきってしまっているので
物語の展開的に読者を裏切るような意外性を出すことが出来なかったのが
ちょっと残念なところ。

個人的に第2部の面白さは稲郷家、グリムズ家、ブランシュタイン家が
打倒バラルのために一つになっている、という
組織内での一体感にあると思っているので
ロードムービー的にそのあたりの家族、的な描写をもっと見たかったなあ、と。

とまあいくつか不満点、消化不良感もありますが
エピローグでは外伝キャラも登場し
「受け継がれる一族の絆・魂・そして使命」をテーマにしっかりと完結。
『Rの鼓動』や『ロストチルドレン』など
スパロボマガジンの休刊と共に中断となったスパロボ漫画が多々ある中で
こうして大幅描き下ろしを加えて完結してくれたのは本当に嬉しいです。

何だかんだで富士原昌幸氏、環望氏、長谷川裕一氏の三人が
自分の中でのロボットアンソロの三大巨頭だと思っていますし
今後もどんどんロボット漫画で活躍してほしいですね。
90年代~2000年代前半に出た
双葉社の『スーパーロボット大戦コミック※1』や
講談社の『スーパーロボット大戦トリビュート※2』など
シリーズ化してがっつりと読ませるアンソロは
最近めっきり少なくなってしまいましたが
またいつかああいうのも刊行してほしいなあ、と。

※1
第4次S~コンプリの頃に刊行されたアンソロシリーズ。
石川賢氏が『真ゲッターロボ』を連載していたことで有名です。

※2
α~α外伝の頃に刊行されたアンソロシリーズ。
代表作は今川泰宏監督による脚本の『真ゲッターロボ異聞 Try to Remember』。
早乙女博士が巨大化して下駄でゲッターを殴るアレです。

  

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tag : スーパーロボット大戦 龍虎王伝奇

永井豪 「デビルマンサーガ 第49話」 感想

仲間が殺されたことから勇希の存在を感じ取る亀井博士、
そして海外で戦力を増し続けているデーモン・ソルジャーたちの様子が描かれる
『デビルマンサーガ』の第49話。

そんなわけで今回は日本側と海外の様子を半々で描く展開。
わずかな手がかりから勇希の存在にたどり着く亀井博士、というのは
いかにもライバルキャラ、といった感じでワクワクしてきますね。
過去作の印象から「ライバル」と言うと
どうしてもシレーヌや了(サタン)のほうを思い浮かべてしまいますが
ここまでの話をよくよく振り返ってみると
勇希のライバル=宿敵なのは
もしかしたら亀井博士のほうだったりするのかなあ。

そして海外では数百のデーモン・ソルジャーたちが軍団となっており
白縫さんたちがその存在に危機感を覚える……というストーリー。
日本側の描写だけを見るとまだまだ序盤、みたいな雰囲気だけど
海外パートでは悪魔軍団(デーモン・レギオン)などの言葉が出てきたりと
どんどん話が進んでいる感じですね。
主人公、勇希が組織から離れているから分かりにくいけど
世界規模の混乱・人類の危機はすぐそこまで迫っているのかなあ、と。

そんなこんなで先の読めない展開が続く『デビルマンサーガ』。
勇希と亀井教授の激突も間近に迫っており
ここ数回でどんどん話が面白くなってきた感じです。
いやあ楽しみ楽しみ。

  

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森橋ビンゴ/ドリル汁 「ゲッターロボ牌」 第5話 感想

新たな敵が襲来する中で二号機パイロットと合流し
いよいよ反撃開始! の雰囲気が漂う『ゲッターロボ牌』の第5話。

そんなわけで二号機パイロット編の2回目となる今回。
二人が衝突しつつもお互いの実力は均衡しており
共通の敵に対して手を組む……というのは王道の展開ですね。

二号機パイロットは例によって危ないキャラではありますが
「女子供に手を出す者は許さない」という主張がはっきりしているぶん
力のふるいどころが分からず革命に走っていた歴代ハヤトなどよりは
勧善懲悪で物分かりのいいキャラなんじゃないかなあ、と思ったり。

そして今回面白いと思ったのが
敵・味方陣営共に麻雀牌を構えての防御・バリア的なポーズを取っているところ。
「麻雀に依存した精神防壁」であることの説得力と
バカバカしさを両立させた非常にいい演出だと思いますねこれ。
まあ実際には全く麻雀やってないんですが。

それと本作『ゲッターロボ牌』は
「ちかくの所員」的な名無しのモブたちのキャラが立っており
大仰なセリフと共に活躍しているのが印象的。
主人公、バン子の社交性が高く
モブキャラにも積極的に働きかけていることもあり
なんとなく「家族」のような一蓮托生感がありますね。
非番の時はみんなで仲良く麻雀やってるんじゃないでしょうか。

  

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tag : 漫画感想 ゲッターロボ牌

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